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医療保険の「更新型」と「終身型」、違いを比較する際のポイント


医療保険 保障 掛け捨て医療保険は大きく分けて、まず一定期間のみ(80歳前後で保障が無くなるものが多い)保障して、その後は更新ごと(10年ごとの商品が多い)に保険料が上がっていく更新型」と、保障が一生涯で保険料が加入時から一定のまま上がらない終身型」の、二つのタイプがあります。


それぞれの保険料ですが、「更新型」は基本的に掛け捨てです。

また「終身型」も、最近は掛け捨てが多くなっています。

なお「終身型の保険料の支払い方法としては、生涯にわたって支払を続ける終身払いのタイプと、60歳など一定の年齢に達すると支払いが終了したりあるいは保険料が半額になったりするものの、その後も生涯契約時の保障が続くタイプの二通りあります。


「更新型」と「終身型」どちらの商品がよいかは、ライフプランにおいて医療保障をどう考えるか、そしてその時々で変更を余儀なくされることもあるライフプランに、医療保険をどう組み込んでいくかにもよるため、一概に言うことはできません。

(なお、「更新型」と「終身型」については 医療保険、「おすすめ商品」に飛びつく前に考えたいこと もあわせてご参照ください。)

以下、具体例をあげながらご説明します。


医療保険にしても生命保険にしても、保険料は支払わなくてはならないコスト」です。

何歳から加入するかにもよりますが、一般に加入時の年齢が若いほど保険料は安く設定されているものの、反面支払う年数は長くなり、最終的な払込保険料の総額は大きくなります

特に更新型の医療保険は、10年・15年などの一定期間ごとに保険料が増加していきます。


そもそも医療保険の加入者が、契約段階であまり真剣に考えようとしないのが、この「更新時に保険料が大きく跳ね上がるケースが多い」という点なのです。

たとえば30~40歳のときに更新型の医療保険に加入し、これを10年ごとに更新していくと、60~70歳時には、月額の支払保険料が加入時のなんと4~5倍にもなるケースが珍しくありません


かつての高度成長期のサラリーマンのように、入社時の給料が安くてもその後の昇進・昇級で賃金が増加し、定年退職時には退職金をまとまって期待できるという「終身雇用的システムのもとでの、安定的な賃金上昇カーブ」に乗っている方ならば、更新型の医療保険はまさにピッタリかもしれません。

しかしそれはすでに、大企業や公務員ですら必ずしも担保されないご時世となっています。


賃金がいつまでも現状の水準で据え置かれるのはもとより、下手をすれば業績悪化で毎年削り取られかねない。

また退職金規程がそもそも会社に無い、不幸にして早期リストラの憂き目に会うやもしれない...といった収入面のリスクを折り込みながら考えていくなら、「生涯トータルでいくらの保険料を支払うことになりそうかという視点にもとづいた医療保険の選び方が、今後は絶対に必要になってくるのです。


一般に医療保障は病気が多発しがちな高齢になるほど必要なため、その点を考えると、保険料が生涯変わらない終身型のほうが、一見すると無条件に良さそうに思えます。


しかしお気づきのとおり、終身型の月額保険料は、一般に更新型よりもかなり高めに設定されています。

月額ベースで比べると、金額的に倍くらい違うケースも珍しくありません。

ただし「生涯トータルの総支払保険料としては、どっちが安くあがるのか」をきちんと計算していくと、加入時の年齢にも寄るものの、長生きすればするほど支払保険料の総額が更新型に比べて安くなる、というケースも確かに出てくるのです。


したがって「どちらのタイプの医療保険を選ぶか」は、商品内容自体の検討はもちろんのこと、加入時期・トータル払込保険料の試算・そして万一途中で保険料の支払いが苦しくなる状況に追い込まれた場合などのリスク対応も含めて、総合的に検討した結果、はじめて決断を下すための答えがでるものなのです。


途中で保険料の支払いが苦しくなる状況の一例としては、会社の中途退職を余儀なくされたとき、いったん更新のタイミングで医療保険を解約して共済に切り替え、再就職した段階で再び医療保険に入り直す...などのケースがあります。

(なお共済については、姉妹サイト内記事 共済と保険、メリットとデメリットの本質を比較 をご参照ください。)


そういう万一の際の柔軟な対応においては、更新型の医療保険の方がやりやすいことも確かです。

保険料が終身型に比べて安いこと以外にも、更新型の医療保険を利用するメリットはあるということですね。


またトータルの支払保険料だけに目をとられて、複数の商品を比較することなく選んでしまっては、「木を見て森を見ず」となりかねません。


月額保険料が他社の医療保険に比べて相対的に安い医療保険であっても、そのぶん入院日数が短く設定されていると、病気時の長期入院や繰り返しの入院となった場合には肝心の「万一の備え」として不十分だったり、最悪の場合保険に加入したことがまったくムダな結果に終わることにすら、なりかねません(医療保険、保険料のムダをはぶくための「必要保障額」を考える ご参照)。



保険会社の商品を丹念に比較検討していくと、保険料が安い代わりに保障内容がかなり削り取られていたりすることに気づいて驚くことも、少なくないのです。


したがって医療保険の選び方としては、保険料だけに過度にこだわることなく、各社の商品内容の比較、自分および家族のライフプランの実情にあわせたトータルな視点で選ぶことが、やはり必須と言えるでしょう。








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